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?「お姉さん!」
声が聞こえた
東條(幻聴か?)
周囲の侮辱的な声とは違う、子供の声が聞こえた
?「お姉さん!」
また聞こえた
遠くから聞こえてくる………気がするのに耳の中にはっきり聞こえてくる不思議な声
東條(死者の声とは違う………この声は………)
東條が疑問に思っていた時
ズッザク!
東條「イギャァアアアア!!」
左手に刺さっていた包丁が引き抜かれ、今度は右目に突き刺された
首の無い子供の死者「ごめんなさいだ!一言謝れば楽に殺してやる!」
引き抜かれた右目からはドクドクと血が溢れ出る
一瞬にして片方の視力を失った東條は苦しみに打ちひしがれ………
東條「痛くない」
首の無い子供の死者「あ?」
東條「貴様等がどれだけ俺を凌辱しても、拳や刃で傷付けても俺の心は痛くも痒くもない」
首に絞め痕がある死者「キャハハ!もぅ壊れちゃったの〜?」
首の無い子供の死者「強がってんじゃねぇよ!千秋のくせに!!」
元いじめっ子は右目から包丁を引き抜くと東條の肩や胸、腹を次々に刺した
首の無い子供の死者「死ねっ!死ねっ!死ねぇえええ!!」
怒りに任せて包丁を振り下ろす元いじめっ子
痛みのあまり悲鳴を上げてもおかしくない状況だったが、東條は動じなかった
東條「お前達も、この世界も、全く恐くない!」
そう叫び、東條は目を見開いた
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