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長髪の男の子「お姉さん、大丈夫?」
東條は地面に横になっていた
側には黒パンツの攻撃から守った少年が心配そうに自分を眺めている
そんな東條は上半身を起こすと自分の体を確認した
目や腹等あちこち刺されたはずだが痛みは全く無い
千切られた服も元通りで、無くなったと思っていた日本刀は近くに転がっていた
東條「やっぱり………夢だったんだ」
東條は悪夢の中で聞こえた声が、眠っている時に聞こえる目覚まし時計の音に似てると気が付いた
だから夢の中で既に開いてるはずの瞼を開く様に力を込めた事で、悪夢から目覚められたのだ
長髪の男の子「凄いうなされてたけど、何処かいた………わっ!」
東條は男の子を優しく抱き締める
胸の中でサラサラした髪の毛を撫でていると、恥ずかしいのか男の子は顔を真っ赤にしている
東條「ありがとう。君が声をかけてくれなかったら、俺はどうなってたか………」
リアルな悪夢だった
ずっとあの夢の中に居たら、精神を壊されていただろう
東條「そうだ!黒パンツ達は何処行った?」
長髪の男の子「?………そんな人居ないよ?」
東條「えっ?さっき君達に襲い掛かった奴等だよ?」
長髪の男の子「襲った人なら、まだそこに居るよ?」
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