プロローグ

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プロローグ

―この世界には命がある。 だがその命には、限りがある。 命は1つの"蝋燭" 皆はそれを  命の燈(いのちのともしび)と読んでいる。 蝋燭の数は数多。 人の数だけ蝋燭が存在する。 勿論管理人も存在する。 それが僕。 Rus(ルス) 人の命の時間と蝋燭の永さは紙一重。 蝋燭の火が尽きれば命も尽きる。 蝋燭の持ち主が「死にたい」と思ったら蝋燭の消費は速く、まだ生きていたいなら遅くする。 それも僕の仕事。 今日も1人、また蝋燭の火が消えた。 僕は別になんとも思わない。 これが僕の仕事だから。 僕はただ命の管理をするだけ。 生きたいか生きたくないかは 蝋燭の持ち主が決めること。 それがこの世界の (ことわり)、 なんだ。
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