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連還する記憶①
ひとの記憶には、次の二つがあります。
生命記憶
生き物という有機体は、数十兆といわれる多くの細胞で、できています。そして、それぞれの細胞が、生類の誕生以来、蓄積継承してきた記憶があります。それを生命の記憶、生命記憶といいます。
生命記憶は、生きるための記憶です。生命体の寿命が尽きるまで、生きるためにのみ蓄積される記憶です。寿命が尽きると、生命記憶は、他の生命体に引き継がれ、生き物すべての共有財産となります。なぜなら、生き物はすべて生の共同体、すなわち生態系に属しているからです。
生態系は生命記憶の集積の上に成り立っています。
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