6959人が本棚に入れています
本棚に追加
こんなはずじゃなかったのに…茶子の肌に触れていると独占欲が湧いてくるのを感じる。
茶子が軟禁されたことにあれほど苛立ち、腹を立て、怒りを覚えていたのに…この肌に触れた男がいると思うと、野田家とは別の意味合いで男と茶子を離してくれたのは正当だという身勝手な想いが脳裏に浮かぶ。
そして、茶子の肌や記憶が俺しか思い出せないようにと、執拗に欲深く茶子に触れ、キスし、舐め、吸う…自分でも呆れそうなほど、しつこいほどに茶子を追い詰め、上り詰めさせ、震え、揺れ動く体を優しく突き上げる。
茶子は野田から離れて自由を手に入れたことで幸せだと感じているだろう。考える自由さえ手放していた生活から解放されたのだから。野田を叩き潰すなどは微塵も考えておらず、もう興味がないという方が近い状態だ。
野田を潰すというのは、茶子が心を痛めるかもしれない。潰さずともあの母親と笙子は、茶子が自分たちよりいい生活をする、誉められる、活躍するなどのことによっておかしなプライドや慢心にひどくダメージを受けるに違いない。そこを攻めてやろうじゃないか。
「…しょ…ぅ…ぃゃ…ぅうん…も…っ…」
俺の腕に指を食い込ませるほど力を入れて首を横に振り、熱い吐息を吐く茶子の腰をぐっと引き寄せ…ぁあ…っ…んっ…今にも爆ぜそうなモノで掻き混ぜる。
「…っ…茶子っ…いいよ…一緒にっ…」
俺が言い終わるかどうかのところで、茶子の中に今日何度目かの波が押し寄せ、引き波に俺も浚われた。
最初のコメントを投稿しよう!