30S

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小説 私は誰⁉️(30S) 次の日、私は妹のアパートに行った。勿論、お金を借りる為だ。 妹が大学に一緒に行く事を望んだ為、妹と行く事にした。 大学では、昨日の小山内教授のニュースが話題になっていた。 小林教授と再会し、妹を紹介した。 「小山内君、すごい事をやりましたね。 水原君も鼻が高いでしょう。」 と言われたが、自分が研究していた事の記憶が無いので、 答える事が出来ない。 私は小林教授に言った。 「昨日のニュースを見て、私は小山内教授の連絡先をメモしたのです。 小山内教授と連絡を取りたいのですが、 私は、小山内教授の記憶を無くしてしまったのです。 申し訳ないのですが、小林教授から小山内教授に電話して、 いただけないでしょうか?」 小林教授は快諾してくれた。 「私も、小山内君にお祝いの言葉をかけたいと思っていたところだ。水原君知っていたら、連絡先を教えてくれるか。」 私は、小山内教授の連絡先の書いてあるメモを渡した。 それには、電話番号が書いてある。 小林教授は、直ぐに電話をかけてくれた。 しかし、電話がなかなか通じない。 千秋直美さんが私の所に来てくれた。 「おめでとう、水原君も鼻が高いでしょう。」 と、同じ事を言われた。 原田さんと清水さんも来てくれた。 「水原君、おめでとう。鼻たかだかですね。良かったですね」 と、お祝いの言葉頂いたが、困ってしまう。 この大学では、鼻が高いと言う言葉がよく使われているみたいだ。 小山内教授と電話が繋がった。 だが、小山内教授の言葉が聞き取り難く、小林教授には 良く分からなかったが、小山内教授に 僕が記憶喪失になった事は伝わったみたいだ。 僕は電話を小林教授と代わり、小山内教授と話した。 電話の声は、どこかで聞いたことがある。 何か懐かしく感じた。 言っている言葉も、何と無く解った。 小山内教授はこの様に言っている。 「水原君、どうしたの?。待っているんだよ。連絡取れないし、 本当に困っていたんだ。記憶喪失だって!。一体何があったの? 僕のこと、少しも憶えて無いの?」 と、早口で聞いてきた。 「御免なさい。僕は事故の後遺症で記憶を無くしてしまって 自分が誰かも分からないでいました。 でも、運良く大林さんとお会いする事が出来て、 この大学の教授にお会いでき、自分を発見出来ました。」 小山内教授は僕の言葉を理解してくれたみたいだった。 そして、僕に言った。 「水原君、直ぐにこちらに来れないか?君の記憶はこのマシンに 保存されている。マシンを使えば元の君に戻る事が出来る。 こちらの住所は、、、、、、だ。なるべく早く来てくれ。」 と、言われたが僕にはパスポートも身分を証明するものも無い。 おまけに、お金も無い。 その事を、小山内教授に告げた。 小山内教授の数少ない、知り合いである、所轄孝明君を僕に紹介してくれた。 住所を聞くと僕の近くだった。 小山内教授が言うには、 「所轄孝明君は信頼出来る人物で、君が相談したら、きっと力になってくれる。私の方から、所轄君に連絡するから、君は所轄孝明君の所に行きなさい。そして一日も早くこちらに来てくれないか? 君が居ないと僕も困ってしまう。」 僕は小山内教授の指示に従い、所轄孝明君の所に行く事にした。 妹も付いて来ると言う。 方向音痴の僕を気遣っての事だが、昨日、家族の言った事を全て信じている訳でも無い。 もしかすると、妹は悪の組織のスパイかも知れない。 僕は妹に疑いを持ちながらも、 妹と一緒に所轄孝明君の所へ行った。  続く。
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