32S

1/1
前へ
/9ページ
次へ

32S

小説 私は誰⁉️(32) 小山内教授と僕の働いていた事務所に着いた 妹もついてきた。 3階建ての雑居ビルの一室が事務所であった。 さほど広くも無い。ここで私達は何をしてたのだろう。 所轄君が言うには、研究所は別の所にあり、ここは休憩所でもあり、事務的な事や、お客様の接待場でもあった。 小山内教授の机の引き出しに私のパスポートがあった。 パスポートに私の名前と写真が貼ってある。 やっと、私は自分を見つけた。 間違いなく、私は水原学だ。やっと見つけた。 私は何とも言えない感慨に耽った。 妹は部屋を見回している。興味があるみたいだ。 アメリカに行く手筈は全て所轄君がしてくれる。 妹もアメリカに行くと言い出した。 「行きたい」とぐずる。 親切な所轄君は妹の分まで、準備をしてくれた。 私は、妹を連れて行くのに疑念を抱いたが、 まだ、一人で行動するだけの自信が無い。 英語も喋る事は出来ない。 妹は英語を喋る事が出来ると言う。 見知らぬ土地を方向音痴の私が、正確に行けると言う自信も無い。 両親も妹を連れて行った方が安心だと強く勧める。 アメリカに着いて、私の記憶が、戻れば全て解決する。 ここは、騙されたと思って妹を連れて行こう。 もしかすると、騙されていないかも知れない。 本当に複雑な気持ちで、アメリカに行く日を迎えた。 飛行機に乗ってあっと言う間にアメリカに着いた。 (ここの場面は省略する。何故なら筆者はアメリカに行った事がない。ハワイならあるが。) 驚いた事に妹は、英語を上手に話すことが出来た。 いつ覚えたのかは知らないが、通信講座で覚えたと言っている。 道を歩く時、妹は私の腕を組んで来た。 日本ではしたくても、人の目があり出来なかったと 言っている。 私は嬉しかったが、複雑な思いであった。 今思えば、、、、、、、。 (此の、、、の部分は読者が小説を読み終えてから創造して下さい) 私達は、小山内教授のいる所に向かった。 全て妹に任せながら、私はアメリカの街並みをタクシーから見ているだけだった。 妹を連れて来て正解だったと思った。 ここまでは、、、、。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加