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ガーディアン・シスターズ
警察所で報告書を作成しながら、ジュンナは右足を小刻みに揺すっていた。
「先輩、そんなに貧乏ゆすりしていると床が抜けますよ」
刑事課の後輩である、沙羅の軽口を横目に受け流し、今度は左手の親指の爪を噛む。
その様子を見て、沙羅が呆れたように言う。
「もう、そんなに感情的になっても仕方ないじゃないですか。私たちにできることは限られているんですから」
沙羅の言う通りだった。
しかしその通りだからこそ、苛立ちは募っていく。
やりきれないジュンナの苛立ちは、今日起きた事件によるものだった。
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