本当にあった怖い電話

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数年前、自宅の固定電話に掛かってくる無言電話に悩まされていた。 平日の午後8時45分頃に非通知で電話が掛かってきて、出るとすぐに切れる。 当時は祖母と母のダブル介護で疲弊しており、無言電話は私にとってかなりの負担になっていた。 ある日、午前0時頃に同県内の番号から電話が掛かってきた。 出るとやはりすぐに切れた。 就寝していた母も目が覚めてしまうし、とても腹立たしかった。 「もしかして……」と思い、母校である高校の卒業アルバムで教師の住所録を調べてみた。 今は卒業アルバムに住所や電話番号を載せないようになっているらしいが、私達の頃は両方掲載されていた。 非通知で無言電話を掛けてきていたのは、英語教師だった。 以前から抱いていた疑念が確信に変わった。 英語教師は、卒業アルバムで私の自宅の固定電話の番号を調べ、おそらく普段は仕事を終えた後に高校の駐車場に停めている車の中から、携帯で私の自宅に非通知で無言電話を掛けていたのだ。 しかしその日は英語教師の自宅の固定電話から発信しようとして、頭に「184」を付けるのを忘れたのだろう。 (ケータイの電話帳には、私の自宅の固定電話の番号の前に「184」を付けて登録していたのだと思う) その後、すぐにナンバーディスプレイに登録し、無言電話は掛かってこなくなった。 ディスプレイに表示された英語教師の固定電話の画像と映像は、写メと動画で記録してある。
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