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ジーナがココルの走り去った方をぼんやり見ていると、木立の影からトカゲのような姿をしている者が現れた。
「ジーナ。ちょっと調子に乗りすぎたな」
「わかってるわよ」
ジーナは不貞腐れた顔でそう言うと、トカゲ姿の者──リザードマンのキリルを見た。
「あの子の仲間はもういないんだ。あまり刺激するような事を言うな」
「だから、分かってるってば!」
ジーナはそう言うと、翼をはためかせ飛び立ってしまった。
「まったく。困った姉だな」
キリルはそう言うと、深い溜め息を漏らした。
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