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02 次の犬生
次に生まれた時も、野良犬だったワン。
でも、可愛がってくれる人がいたワン。
その人は、ダンボールに住んでいて、缶拾いとかしていたワン。
源さんっていう人ワン。
缶がいっぱい拾えた時は、源さんはカップ酒を、僕には缶詰を買ってくれたワン。
源さんはいっぱい遊んでくれて、いっぱい撫でてくれて、いっぱい抱きしめてくれたワン。
僕は源さんが大好きになったワン。
僕も源さんの役に立ったワン。
寒い夜は源さんの湯たんぽ代わりになったワン。
暑いときは一緒に川で水遊びしたワン。
「シロ、お前が居ると寂しくねえよ。
シロは俺の親友だ」
って源さんが言ったワン。
僕は源さんの親友だワン!
‥‥最近、気になる事があるワン。
源さんと遊んでいると、ふと視線を感じる事があるワン。
何だろう?
あれ?
女の子‥‥高校生の女の子がコッチを見てるワン?
あ、目が合っ‥‥
ワ、ワフン!?
女の子がフワリと笑ったんだワン!
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