風俗に関する記述

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其行来渡海詣中国、恒使一人、不梳頭、不去蟣蝨、衣服垢汚、不食肉、不近婦人、如喪人、名之為持衰。若行者吉善、共顧其生口財物。若有疾病遭暴害、便欲殺之、謂其持衰不謹。 「彼らが中国に渡海して来る際、常に一人を使節として送る。使節は髪をとかず、シラミやノミを除かず、服装は汚れていて、肉を食べず、女性に近づかず、まるで喪中人のようである。彼らはこの使節を「持衰」と呼ぶ。もし旅行者が幸運で良いことがあると、みながその人の命と財産を守る。しかし、病気にかかったり、暴力に遭った場合は、彼らは持衰が不注意だったとして、殺そうとすることがある。」 出真珠、青玉。其山有丹。 其木有楠、杼、豫樟、楺櫪、投橿、烏号、楓香、其竹篠簳、桃支。 有薑、橘、椒、蘘荷、不知以為滋味。 有獮猴、黒雉。 「この国は真珠と青玉が産出される。山には丹がある。木材には楠、杼、豫樟、楺櫪、投橿、烏号、楓香があり、竹は篠簳、桃支がある。また、生姜、柑橘、胡椒、蘘荷があるが、味覚的にどうかはわからない。獮猴や黒雉もいる。」 其俗挙事行来、有所云為、輒灼骨而卜。以占吉凶、先告所卜。其辞如令亀法、視火坼占兆。 「彼らの風習では、あることを言い上げると、すぐに骨を燃やして占います。吉凶を占ってから、その占ったことを伝えます。その言葉は、令亀法のようで、火が割れる占いの兆候を見ます。」
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