ハラハラ桜と‥タメ笑いで‥

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「向こうの川沿いにある桜、いよいよ見ごろだ。あした土曜日で、仕事ヒマだから、みんなで花見しようぜー」  春――爛漫で、桜も真っ盛りの週末の朝のこと。  経理課の石田係長は、出勤データにチェックを入れてから、そう言った。  すると、すぐ側でパソコンを叩いていたマナミが、 「ステキー! 絶対にやりましょうー」  石田は、自分のデスクに向かいながら、 「やっぱり弁当があった方がいいから、例の弁当屋に注文しといてよ」 「了解。で、何時がいいですか?」  石田の隣で、取引関係リストを開きながらアヤカが()いた。
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