18人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
「やっぱり昼前がいいだろう‥‥。ねぇ? 加東課長」
後ろの人物に顔を向けた。
その加東は、石田と同年だが、入社試験の点数の差で、課長の椅子に座っている男なのだった。
加東は、すぐに返事をしなかった。
「ん? 加東さん?」
石田は彼に近付きながら‥‥。
「そんなの勝手にやれよ。オレは、桜が大嫌いなの。前から言ってるだろう」
「あれあれ、マジですか?」
「マジもマジ。大マジなの。だから好きにヤレ」
最初のコメントを投稿しよう!