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「この葉っぱ、ヨモギって言うんだって。バイト先の社員さんが教えてくれたんよ」
「ふーん、ヨモギって名前は聞いたことある」
佑香は先が気になったが、若菜のペースで話してもらうために若菜の次の言葉を待った。
「佑香ってさ、冷え性じゃん?ヨモギ茶を飲むと血行促進の効果があるんだって」
「え、お茶にして飲むの?ハチミツかけて生で食べるのかと思った」
「んなわけねえじゃん!そんなの不味い確定よ?ハチミツは、ヨモギ茶に入れると甘くて美味しくなるんだって」
「はは、そうだよね。いや、もしかしたら『騙されたと思って食べてみて』って言われて、本当に騙されるのかと思った」
「あー、騙されなかったかー。佑香の誕生日祝いのこと内緒にしてたから、騙されてくれた方が良かったんよねー」
「え、それって、サプライズってことでしょ?大丈夫だよ。充分驚いたし成功してるよ。私の冷え性の事も心配してくれてたんでしょ?嬉しかったよ」
若菜は満面の笑みを浮かべて、
「そっか、じゃよかった」
佑香も満面の笑みで返した。
「若菜、ありがと」
了
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