記憶のアルバム

高校を卒業してから既に15年以上が経った。
あと何年か経てば、高校卒業までよりも、高校卒業後の方が長い人生になる。

私にとって高校時代の記憶は思い出したくないものだった。
別にいじめられていたわけではなく、特別勉強が出来ななったわけでもない。
そんな私が高校時代を記憶を檻に閉じ込めてしまうのは、ある友人の存在を思い出してしまうから。

誰にも話していない、私の高校時代の思いを残そうと思う。
というのも、私が記憶とともに鍵をかけた感情をそろそろ開放してあげるべきだと気付いたからだ。

これ以上、あの子への気持ちを引きずるわけにはいかない。