真奈美の凸凹な青春

青春の入り口で

　かぐや姫。井上陽水。NSP。グレープからのさだまさし。オフコース。アリス。中島みゆき。荒井由実からの松任谷由実。いるか。

　放課後に行われる部活動は当然のように合唱部に入った。

　中学校での週一回あるクラブ活動はフォークギタークラブに入った。
　なぜかその年に入った女子は真奈美しかおらず、２～３人でグループを作るよう言われたときは中学校では別のクラスになった小学校の同級生が、真奈美を哀れに思ったのだろう。その同級生と同じクラスの男子と同じグループに入れてくれた。
　中学校では主にかぐや姫を歌う事が多かった。
　そのグループで、かぐや姫のコピーに夢中になったので、主にかぐや姫を歌う事が多かったのだ。
　フォークソングの全盛期だったのだが、女子でギターというイメージは田舎の中学校ではあまり定着していなかったので真奈美はとても珍しがられた。
　そして、思わぬやきもちによる嫉妬を受けることとなる。

　小学校の同級生は今でいうイケメンだった。もう一人の別の小学校から来た男子もハーフっぽい顔立ちの少し色素の薄い、目立つ男子だった。