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片や、真奈美と言えば、分厚い眼鏡にぽってりとした体。女子から見ても可愛くない女子だった。
制服は寒い土地だったので、女子はスカートとスラックスを選ぶことができた。真奈美は上はセーラーカラーで下はスラックスを選んでいた。
お洒落な女子は寒くてもスカートだった。
真奈美は4組。その二人の男子は2組。そこで、その二人の男子の事を好きな、2組の女子たちからの嫌がらせを受けることになった。
わざわざ休み時間に4組まで来て、呼び出され、いったいどういういきさつで2組の男子とグループを組んでいるのか問い詰められた。
その頃はもう、クラブが始まって半年は立っていた。その間に真奈美と男子二人はかぐや姫のコピーに熱を上げ、真奈美がハモリかボーカルと、アルペジオ。男子がボーカルと、ピックで旋律を弾くという形でグループが上手く回っていた。
はっきり言って、恋愛感情は3人のだれにもなかった。3人ともギターが好きでその頃とても売れていたかぐや姫に入れ込み、どうやったらコピーできるかを耳コピで再現することに一生懸命だったからだ。
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