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「もう、完全にバカにしてますよね」とふくれっ面になると
「そんなことないよ。可愛いなと思ってね」などとしらっと言ったりする。
ぼっと火がついたようにわたしの顔は赤くなる。
もう、かっこいいバージョンの先生に、臆面もなくそんなことを口にされるとちょっと困るんだけど。
でも先生は、「可愛い」と言ったことも、それを聞いてわたしが顔を赤くしたことも、まーったく気にしていない様子。
完璧にガキ扱い。
なんかちょっと悔しい。
「よし、行くぞ」
先生はエンジンをかけた。
「へっ? どこに?」
「着いてからのお楽しみ」と言って、先生はいたずらっぽく笑みを浮かべた。
その瞬間、はたと気づいた。
先生の秘密が知りたい一心でここまで来ちゃったけど。
このまま、ヤバいところに連れていかれる可能性もゼロではないんだよね。
深く考えずにイケナイ世界に足を踏み入れちゃったってこと、あるかも?
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