3・デート、ではない?

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 それから、園内をぐるぐる回った。  思いのほか、珍しい動物もいて、もうワクワクのし通し。 「お、そうだ。梅谷の仲間に会いに行かないとな」 「どこですか? 女子高生は檻に入ってないと思うけど」 「ほら、あそこ」  そう言って、先生が指差したのはサル山。  サル山って……ひどくない? 「えー、サルですかー。ひどい。花のJKをつかまえて、何言ってるんですか」  と、ふくれっ面になると、先生は微笑んで、また頭をポンポンしてきた。    もー、なんか、ずるい。  そうやってポンポンされるとなんだか気持ちがうわついて、それ以上、文句が言えなくなってしまう。 「でも、可愛いだろ? あの、子ザルたちの群れて遊んでる感じが、どう見ても教室でじゃれ合ってる梅谷たちみたいなんだよな」  先生にそんなふうに見られてたんだ。  子ザル……ガキ以下じゃん。  わたしは心のなかでふーーーーーっと特大のため息をついた。
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