プロローグ

4/4
459人が本棚に入れています
本棚に追加
/85ページ
「あ……」  首筋を唇で辿られ、手で下着の上から胸の頂点を執拗に弄られると、わたしはあっさり陥落してしまう。 「うん……あっ」  彼の手はさらにわたしの一番敏感な場所をさぐりはじめ……  そうされただけで、すぐに息が上がってしまう。 「……ベッドに行こうか?」  官能を帯びたかすれ声で融に問われ、彼の眼を見ながら、わたしはゆっくり頷いた…… 「明日、休みにしといて良かったよ」  と、一言もらした後、彼はわたしを抱き上げ、ベットルームに向かった。  融との出会いは、わたしの生き方そのものを変えた。  彼と出会う前のわたしは、将来に何の希望も目標も持っていない、ただ漫然と日々を過ごすだけの女子高生だった。  こうして融とともに歩む人生なんて、その頃のわたしはまったく想像していなかった。  
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!