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結局、読む気になれず、床に置いて、そのまま寝てしまった。
それでも、次の日から、少しずつ読み進めてみたら先生が言っていたように確かに面白い。
現代語訳に頼りながらも、なんとか10日ほどで読み通せた。
おとぎ話のかぐや姫ではカットされている、求婚する貴公子たちや、唯一、心を通わせた帝の話は知らなかった。
貴公子たちが妙に人間臭くて面白い。
はじめからズルする人もいて、昔の人も今とあんまり変わらないんだと思った。
そして、かぐや姫が月に帰るラスト。
天の衣を身に着けたら、地上でのことはすべて忘れてしまうと知って、かぐや姫が最後に帝に手紙をしたためて別れを惜しむ場面では、きゅーっと胸が痛くなるほど切なくなった。
知らなかった。
かぐや姫も叶わぬ恋をしていたなんて。
古典、面白いかも。
わたしはそんな感想のメールを先生に送った。
するとすぐ、返信のメールが来た。
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