エピローグ

3/6
前へ
/85ページ
次へ
*** 「わあ、綺麗!」  高層ビルの上階にあるホテルの一室。  白銀色に光るスカイツリーが主役の夜景が美しい。  わたしが窓に張り付いて夜景を眺めていると、先生が後ろから抱きしめてきた。  窓ガラスに映る先生の顔はいつもより色気が増していて、それだけでドキドキしてしまう。 「小春」  振り向くと、軽いキスが落ちてきた。  その年の夏休みはインターンで忙しく、休みがあまり取れなかった。  でもその貴重な休日、先生と都内のホテルで一泊することになった。  実は今日が初めてのお泊り。  20歳を過ぎて、ようやく解禁となった。
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!

494人が本棚に入れています
本棚に追加