都市伝説に変人転校生が食いついた!?

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都市伝説に変人転校生が食いついた!?

「ありがとうございました!!」  本日最後のクラスであるキッズダンスのレッスンが終わった。 「気をつけて帰れよ~。いつものことだが、バス待ちは鏡に触るな~。古いタイプで割れやすいからな」  みんなに声をかけて、いつものようにトーヤ先生も近くのファミレスへと休憩に向かっていく。  小6の林海斗は大きな大きなため息を吐いた。  いつもなら、誰もいないスタジオでバスの時間までゆるゆるゲームするんだけどな。  見学者用の椅子に偉そうに座って、同じくレッスンを受けていた悠馬からぶんどった月刊雑誌『THE DANCE』をペラペラめくるのは、海斗と悠馬と同じ桜台小学校のクラスメイト京極蓮だ。  目深にかぶったベレー帽がインテリジェンスすぎる。どこの探偵だよ。  見るからに苦手なタイプなんですけど。
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