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ダンススタジオの見学席で『THE DANCE』を熟読中の京極蓮に、海斗は遠慮気味に声をかける。
「あのー、京極君。それで、鏡の都市伝説について何かわかった?」
顔を上げた京極蓮。
たっぷり長い間を置いて「全然」と真顔で言う。
海斗はズッコケそうになる。
「ま、まぁ、そうだよねー。やっぱデマか」
よしよし、これでやっと京極蓮から解放されるぞ。
「とにかく、おつかれ。京極君は自転車だよね。オレ、バスだから先に帰って」
「デマとは言っていない」
「へ?」
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