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全ての準備が終わり当日を迎えるだけだったのに、一週間前の深夜に事件が起きた。
「いったぁー」
ゴンっという鈍い音と同時に、ベッドに倒れ込み悶絶する私。
電気を付けたのにも関わらず、テーブルの角におもいっきり脚をぶつけてしまったのだった。
これって地味に痛いんだよね……
フラフラになるまで飲むんじゃなかった。って、今さら後悔しても遅いんだけどさ。
仲の良い同僚が個人的におめでとう会をしてくれ、まだ飲みたかったのに酔っぱらいすぎという理由でタクシーに乗せられた。
帰されたのは私の家ではなく蒼の家。
同僚が電話して、私抜きで話を進められてこうなった。
蒼も飲み会中だけど、切り上げて帰って来てくれるらしい。楽しんでるところ悪いことしちゃったな。
痛みが引いてきて起き上がると、この部屋にあるはずのない物が目についた。嫌な予感がして胸がざわつく。
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