不思議な石

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学園祭の演劇部の公演当日、私は極度の緊張感に襲われていた。 そんな時私は湊海からもらった石を両手でしっかり握りしめて1分間目をつむってみた。 するとさっきまでの緊張感が嘘のようになくなって、私は平常心を取り戻していた。 舞台に上がった私は会場のお客様の様子をしっかり見るだけの余裕があって、台詞も練習の時以上に感情をこめてはっきりと声に出すことができた。 私は今までこんなに緊張することなく、舞台上で堂々と演技できたことはなかった。 この日の私は、とても充実した満足感があって、舞台を終えた時は感動して涙がこぼれ落ちてしまった。 この舞台を最後に私は演劇部を引退し、大学受験に向けての受験勉強の日々が始まった。 1月に入ると2日間の大学入試センター試験があって、この時も私は極度の緊張感に襲われていた。 そこで私は2日間とも試験前に湊海からもらった石を両手でしっかり握りしめて1分間目をつむった。 するとさっきまでの緊張感が嘘のようになくなって、私は平常心を取り戻していた。 試験中は落ち着いてしっかり問題を読んで確実に解答を答案用紙に記入することができて、私はとても手ごたえを感じていた。 2月には一般入学試験があって、私は3つの大学の文学部を受験したけれど、やはり極度の緊張感に襲われた。 この時も私は試験前に湊海からもらった石を両手でしっかり握りしめて1分間目をつむった。 するとさっきまでの緊張感が嘘のようになくなって私は平常心を取り戻して、試験中は落ち着いてしっかり問題を読んで確実に解答を答案用紙に記入することができた。 私はどの大学の試験も手ごたえを感じていて、2月下旬になると合格発表があって、私は無事受験した3つの大学全てに合格し、第1志望の私立大学文学部に行くことを決めた。
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