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そんな時、僕に声を掛けてくれたのが橘さんだった。
「魔器の形態を自由自在に変えられるなんて、よっぽどの実力や能力がなければ出来るものではない。君は、逸材だ。
どうだい?私と一緒に、もっともっと上を目指さないかい?」
父さんに勝った人に、「逸材だ」と言われた。
父さんよりも優れた人に、一緒に上を目指そうと誘われた。
……そうだ。
やっぱり、僕は特別な人間なんだ。
誰かに負ける事なんて……2番なんてあり得ない。
僕は、1番でなければならないんだーー。
新たな憧れであり目標を、僕は見付けた。
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