番外編②風磨side

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「貴方の意志は、僕が継ぎます。 安心して、傍で見守っていて下さいね?」 一緒に、行きましょうーー? 僕は、風乱(ふうらん)(たちばな)さんの首を狩って持ち運べるよう小くすると……。その首(橘さん)とアタッシュケースを持って、隠し通路から研究所を脱出した。 …… …………。 …… …………それから。 すぐに(たちばな)さんのように大きな研究所を持てる訳はなかったけど、僕はひっそりと構えた自分のアジトで研究を始めた。 (たちばな)さんの元で日々学んだ事を思い出しながら、どうしたら、自分にしか出来ない形でその成果を出せるか考えた。 そして、見付けたんだ。 …… …………。 「風磨(ふうま)が戻って来てくれて、本当に良かったわ!お父さんも、絶対に喜んでる。 さ、明日は杏華(きょうか)の結婚を一緒に祝いましょう!」 「うん。そうだね、母さん」 暫く音沙汰がなかった僕の帰宅を、母親は喜んで受け入れてくれた。 杏華(きょうか)も……。母の為ならば、と、以前僕がした恐慌を許してくれた。 本当に優しい、良い妹だ。 そんな妹に、僕は心から思った。 「生きていてくれてありがとう、花嫁さん」 翌日の結婚式を控えて幸せそうに微笑む妹を見て、僕も幸せな未来を想像して微笑んでいた。 …… …………。 終わらない。 まだまだ、ここから始まるんだ。 番外編②風磨sideー終わりー
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