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静かな教室に、鉛筆を走らせる音が聞こえる。
三限・国語、小テスト中。彼女はさっさと全て終わらせて机に突っ伏していた。
そんな折、聞こえてきたメロディ。
―久しぶりだな。
別に嬉しいことではない。とりあえず早く行かないと。
「先生、トイレ行ってきてもいいですか?」
小テストを提出して教室を出ると、トイレには向かわずスマホを取り出す。
画面では対象者の電話番号と現在地を、地図上の点滅で知らせてくれていた。これは屋上だな。
番号に電話をかけながら、急いで屋上へ向かった。
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