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授業も終わって、マフラーを首に巻いて机の横に掛けてあった鞄を手にもち教室を後にした。
「……っ!……っ!」
「?」
声がする方に足を進めると、桃色の髪をした女の子が尻もちをついていて、3人の女の子が囲んでいる。
「顔が可愛いからって人の彼氏とんないでよ!」
「ち、がうの…あたしは、絵理ちゃんの彼氏と何もないのっ!!」
「嘘をつくな!あんたとあたしの彼氏が一緒に帰るとことキスをするところを見掛けた人がいるの!」
「らら、あんたって本当最低だね」
「少し優しくしたからってほいほいついてきちゃってあんたうざかったよ?」
「え、りちゃん…あたし…本当に…っ」
絵理ちゃんって人が桃色の髪をした女の子の胸倉を掴む。
「あんたのこの髪型も似合わない!!」
「っ!」
「やめなよ」
あたしは、桃色の髪をした女の子の間に入って胸倉を掴む絵理ちゃんの腕を掴んで離させた。
「ケホッ…く、るるぎさ、ん?」
「なによ」
「ここ、一応学校なんだよね、話すなら別のとこにいかない?そこに尻もちついてる子立って」
「ちょっと、離しなさいよっ!」
桃色の髪をした子は立って、絵理ちゃんの手首を掴んで裏庭に向かった。
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