委員会決め。

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「若葉?どこみてんの?」 視線を追いかけてみるとそこには枢木さんの姿と 絵理ちゃんて子達だ。 「え、なになに 女子だけの修羅場ー?」 「……」 翼が誰だか知らない女子の手を掴んで 投げ捨て尻もち突かせたところをみて、 俺は教室からローカに出てその光景を見ていた。 赤ちゃんの時からずっと一緒にいて、 中学に上がって翼はどんどん大人になっていった。 それは、今も変わらない。 周りに嫌われていても、 弱音を吐かないでいるのは きっと強がっているだけ。 「バカなの」 「え?」 「ホント…うざいんだから」 ねぇ、翼…俺はお前に1年間避け続けられて どんな思いしたか気づいてる? お前は表情1つ変えないで 目を合わせないでそこから逃げようとしている。 あいつらの前で笑ってるお前を 壊してやりたい。
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