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昼休み、秋先生に呼ばれていて職員室に向かう。
入るだけでもため息をついてしまう。
若葉と一緒。
若葉も職員室にくる。
トン
職員室のドアの前に立っていると背後に
気配を感じて恐る恐る顔だけ振り返ると
そこには若葉がいた。
咄嗟に、ドアから横に避けて奴を先に行かせた。
「どうした?2人して」
「………」
「ま、とりあえずさ
昼休み潰して悪いんだけど
これを2人に図書室まで持って行ってほしいんだ」
たくさんの本が並べられていた。
「持って行くだけでいいんですか?」
「いや、本棚に揃えてくれると助かるんだ。
揃えながら、本がちゃんと全部あったかを
題名をみてこの紙に記入して持ってきて?」
昼休みだけは教室にいたくないから
あたしはすんなり受け入れた。
でも、横をチラ見すると若葉は、
乗る気もなく、不機嫌そうに冷めた目付きで
見下ろしていた。
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