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「わっかば~」
甘い声をだして2人の女が若葉に向かってくる。
あたしは、突き飛ばされて
足のバランスが保てなくて、
椅子に凭れ込む様な体勢になる。
「邪魔よ、枢木さん」
邪魔って言われてもね…
あたし、委員長なんですけど。
「ねぇ、若葉、枢木さんに任せて
今から保健室いこうよ!
先生、出張でいないしさ」
若葉は、暇潰しになれる女は1人残らず抱くと聞いた事ある。
だから、先生がいないとこや出張な時はそれを見計らってしてるって…。
「いいよ
後はあたしがやるから」
クルリと若葉の逆を向いて違う本棚へと行った。
どうでもいい女を抱いて好きでもない女を気持ちよくさせてそれで若葉はいいの?
本当にそれで満足できるの?
好きでもない女を抱いて。
「もう、終わったから」
そう伝えて、紙を持って図書室を後にした。
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