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「枢木、終わったか?
若葉の姿が見当たらねぇけど…
あいつ、サボッたな?」
ローカを歩いていたら丁度先生と鉢合わせした。
「先生、これ」
「ん、ありがとう」
紙を渡すと笑顔になる先生。
「若葉は、サボッてないです。
ちゃんと手伝ってくれました。」
「へぇ~。珍しいな。
やぱり、枢木と一緒だとあいつは違うな~」
「どーいうことですか?」
「ん?あいつ、頼まれても
他の奴だとすっぽかしだったの。
でも、今回が初めてだよ
若葉がちゃんとしてくれて。
これも、委員長が枢木って決めて良かった」
「そ…ですか…」
「お疲れ、枢木
ありがとうな」
頭に手を置いてポンポンと撫でてくれた。
そして、先生は職員室に戻ってあたしも教室に戻ろうとして足を止めた。
ダメだ。
教室には戻れない…。
百合や健太の教室に行こう。
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