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健太と百合は同じクラスで2人は付き合っていた。
2人共、中学生の時からずっと仲良しであたしが親がいない分良くして貰ってる。
甘え過ぎなのも良くないのは分かってる。
だから、あまり甘えたりしないし弱音も吐いたりしない。
「翼っ!」
あたしに気がついた百合が教室から出てきた。
名前は、奈直 百合“ナナオユリ
見た目は余り喋らなくて大人しそうな子だけど、気が強く男でも女でも殴ろうとする子。見た目とはギャップが違いすぎて近寄りにくいけど、友達想いだ。
目の下にホクロがある。
「よ、翼」
「健太、百合…」
柴田 健太シバタケンタ
運動が大好きで落ち着いた感じから百合に何処と無く似ていて顔は整っててかっこいい。
笑うと八重歯が見える。
「あたしと健太もまだお昼食べてないから一緒に食べよう」
「待ってたぜ~翼~」
パァと明るくなってニコリと笑って、あたしたちがいつもお昼過ごす裏庭に来ていた。
「委員長が翼で、副員長が若葉だなんて…秋先生も良く考えたものね」
百合は、自分の膝の上に頬杖を突いて答える。
「秋先生はいい先生だから尊敬してる。
でも…」
〝お前のことなんて大嫌いだよ〟
いつの日か言われた言葉
「ごっそうさん」
ご飯を食べ終わった健太はお弁当を包みその場から立ってあたしの目の前にたつ。
「副員長になったの。俺も」
「は?今健太の話じゃないじゃん」
「え、なぜ?委員会集まり、翼と一緒になるからいいじゃない、なー?」
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