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2.はらぺこサキュバスと性欲の強い男エルフの性交
宿の簡素なベッドは、レイモンドさんには小さすぎるんじゃないかしら。そんなことをぼんやり思いながら、わたしはシーツに沈められている。大きな手がわたしのふわふわとした髪を梳いて、黒い角をなぞって握る。
「は、ふぁんっ……♡ 角も、角も弱いんですぅ♡♡」
「そうですか? それでは弱くないところはどこですか?」
「よ、弱くないところ、ないん……れしゅ♡」
尻尾と角への愛撫でわたしの秘所はずくんずくんと疼き、とろりと熱い雫が伝い始めているのを感じた。わたしが食事が苦手な理由のひとつがこれ。気持ち良すぎてしまうから。
「耳は弱いですか? 私ほどではありませんが、尖っていて可愛いですね」
「みみ、みみも弱いでしゅ……」
「では、しゃぶって差し上げましょう♡」
「わひゃあああぁああぁあっ♡♡♡」
うるさいくらいに大きな音で、レイモンドさんは私の耳をしゃぶる。小さく綺麗に並んだ歯が耳の軟骨をこりこりと甘く噛み、舌先が耳の奥をほじる。片手で角をしゅりしゅりと責めながら、もう片方の手が服に潜り込んで胸元を探ってきた。
「ああ……柔らかい。かわいいですね。触るまでもなく先が固くなっている。弄ってもいいですか?」
「ひんっ……聞かないでくだしゃい……、わたし、サキュバスなんだからっ……♡」
「それでは遠慮なく、好きなようにさせていただきますね……」
「ひゃっ、くぅん……♡」
下から掬い上げるように大きな手で全体を包んでの愛撫に思わず鼻を鳴らしてしまうわたし。下腹部から甘い疼きが登ってきて、思わず足を擦り合わせてもじもじしてしまう。
「ほら、こんなに尖って、硬くて柔らかくて、熱くて、かわいい♡ はぷっ♡」
「んひゃあんっ♡♡ そんな急にぃ♡♡」
レイモンドさんはわたしの胸をまるごと食べるみたいに口に含んで、れろれろといじめる。そのまま、長い指がわたしの下着を下ろして、ベッドの横にぱさっと落とす音がした。
「まだ触ってないのにこんなにぐちょぐちょになっちゃうんだ……♡ そうそう、サキュバスってこんな感じですよね……」
「ひん……」
覗き込んで来た若草色の瞳が情欲に濡れて、その笑みがびっくりするほど猛々しくて、綺麗な顔でそんな表情されると迫力があって怖くて身がすくんでしまった。そういえば、この人、娼館を出禁になってる人なんだった……。
「怖がらせた? ごめんなさい。興奮するとちょっと粗暴な気持ちになってしまうんですよ……でも乱暴はしませんから。信じてもらえるといいけど」
眉根を寄せて、悲しそうな顔をするレイモンドさん。少し不安になったけど、もともとわたしはこの人の精気を吸うためにここまできたんだから……。
「だ、大丈夫です。ちょっとびっくりしただけ……わ、わたしサキュバスだもん、ちょっとやそっとじゃ壊れませんから……」
「ふふっ、可愛い♡」
強がって見せたわたしの唇にちゅっと啄むようなキスをしてくると、レイモンドさんは覆うもののなくなった私のそこにぬるりと手を滑り込ませてきた。
「ひゃっ……♡ ああっ……♡」
「熱くてぬるぬる、それにとても小さいですね。本当に壊れてはしまわないかな? よく拡げて、慣らしておきましょうね」
「あひゃああんっ♡♡」
長い指がするりと中に入ってきた。すでにぬるぬるになって、痛みは感じない。それどころか、びりびりと痺れるような快感が体を突き抜け、わたしは仰け反って硬直してしまう。ピンと突っ張った尻尾をレイモンドさんの手が再びつかまえ、くにくにしゅりしゅりと弄ってくる。
「ふあぁあ……♡ しっぽよわいっていってりゅのにぃ♡♡ 同時にしゅりしゅりするの、気持ち良すぎて、らめぇ……♡」
「おや、サキュバスのここはずいぶん大きいんですね? 簡単につまめてしまう」
尻尾と同時に触るのはダメっていったけど、そっちもだめっ……♡♡
「ん゛ほぉッッッ♡♡ ゴリゴリらめぇっっ♡♡♡ ……ぐっ♡ ……っちゃうのお゛ぉおおっ♡♡♡」
子供の親指くらいの突起が恥ずかしい毛の間からにょっきり出ているのに気が付いたレイモンドさんが、尻尾から手を放してその手でコリコリくにくにと弄りまわしながら、中に入っていた指を折り曲げて天井をゴリゴリと刺激してくるので、わたしは大きく広げた足のつま先をピンと伸ばして仰け反り、一度目の絶頂を迎えた。
「これだけ緩めば、きっともう大丈夫ですね。今度は私が楽しませていただく番ですので……」
足を拡げてはあはあと息をするわたしの目に、それはいきなり飛び込んで来た。
「……わっ、おっき……。や、長い……」
窮屈そうだった下穿きから飛び出して来たレイモンドさんのそれは、太さはそうでもないけれどとにかく長くて……人間のとはちょっと違った。え、そんなに長いの、届いたことないところに届いちゃいそう……。
「入れますよ。いいですね? もともとこれが目的で来たんですものね?」
「ひゃ、ふぁい……♡ レイモンドひゃんのそれ、シルキィのここに入れて、中でいっぱい出してくだしゃい♡♡」
こういえば男はいちころよ♡ とおねえちゃんが教えてくれた言い方で、わたしはレイモンドさんを求めた。
「ああぁあ゛ぁっ♡♡ 深いっ♡ ふかいぃいいい♡♡♡ お、奥に当たって……♡ ひぃいっっ♡♡」
「はあああ~っ♡ 狭くて、熱くて、浅くて、ぬるぬるでとっても気持ちいいですね♡ 私は運がいい、さっきの店の娼婦よりずっと良い抱き心地です♡」
「そ、そんな……ああん……♡ はあ、はあ、いっぱい……♡」
わたしはさっき、精気のおこぼれを貰うために陣取った窓の下で聞いた嬌声を思い出していた。あれはこの人が抱いていた娼婦の声だったのかな……。
「では動きますよ、しっかりつかまっていてくださいね」
「え、待っ……ンやあぁあっっ♡♡♡」
ゆっくりゆっくり、レイモンドさんは引き抜いては奥を突く動きを繰り返す。奥を突かれるたびにわたしの目の前にチカチカと火花が散って、だらしなく開いた口から舌がはみ出て目玉が裏返り、もし天井に鏡なんかがあったらひどい顔をしてるに違いない。しゅごい♡ こんなねっとりねっとりこすってくるの、はじめてっ♡
「気持ちいい……♡ ちょっと激しくしますよっ……♡♡♡」
「んあ゛ああああぁ~っっっ♡♡♡♡」
激しい動きに声が止まらない。は、恥ずかしいっ、恥ずかしいのに止まらないよぉ!!
「んほお゛ぉ♡♡ おっ♡ おっ♡ ん゛おっ♡♡ じぬっ♡♡ むりぃっ♡ 感じすぎゆっ♡♡ ♡ 長いのすごすぎゆのぉっ♡♡♡」
「はっ♡ あははっ♡ 一回目、出しますよシルキィくん♡ こぼさないようによーく吸ってくださいねっ♡ うっ♡ ぐっ♡ 出るっ♡♡」
「んあ゛っ♡ 精気っ♡ この精気すごく濃いっ♡♡ ずっしりエルフ精気でサキュバス袋が破裂しちゃうううう♡♡♡」
よそから漏れて来た弱弱しい精気しか食べたことなかったわたしのおなかにすさまじいほどの高カロリーのエルフ精気がどくどく流れ込んで、わたしのサキュバス袋がそれをごくごく飲みこんでいくのを感じる。体中にレイモンドさんの精気が駆け巡って、雷魔法のようにわたしの全身を痺れさせた。
ずるる……ごぽっ♡
「はあ、はあ、ほんとに、全然逆流してきませんね……。さっきサキュバス袋って言いました? サキュバス袋ってなんですか……?」
「あ、あひっ♡ あひっ♡ さ、サキュバス袋っていうのはぁ♡ 人間、だったら赤ちゃんができる袋があるところにある、サキュバスだけが持ってる内臓でっ♡ サキュバスは、そこで精気を飲むんですぅ……♡ はひぃ♡ 指だめぇ♡ ひくひくしてるとこに指だめぇ……♡♡」
痙攣してるわたしのそこを指でぐちゅぐちゅ遊んでいるレイモンドさんの質問に、わたしは息を切らせながら答える。
「ちょ、ちょっとやすませてくださいぃ……♡♡ サキュバス袋びっくりしちゃってるんでふぅ……♡♡」
「そうですね。水でも飲みましょうか」
ああ……この人一回じゃ終わらせない顔してるぅ……♡ わたしはレイモンドさんが叩きだされるときに娼館の人が言っていた、うちの娼婦を潰すつもりか、という言葉を思い出していた。
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