3.はらぺこサキュバスと性欲の強い男エルフのあやまち

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3.はらぺこサキュバスと性欲の強い男エルフのあやまち

「ひっく、わ、わたし、こんなにおなかいっぱい精気吸ったの、はじめてれすぅ……♡ ヒック♡」 「うん……そうなんだろうけど、なんで酔っぱらったみたいになってるんですか?」  流した汗の分の水分を取り返すように二人で水を飲み、ベッドで話をする。レイモンドさんのそれはまだ元気で、満足はしていないようだ。絶倫……。わたしはというと、万年はらぺこの状態にいきなり上質の精気をいっぺんに取ったせいでふわふわと酩酊状態になってしまっている。 「精気酔いでふ……。ほんとに、久しぶりにいっぱい精気取ったので……」  ほわ~としたわたしに、レイモンドさんはちょっと呆れたような顔をしている。 「あの……君はこれまでどうやって生きて来たんですか? さっきから聞いてるとおよそサキュバスらしくない言動が目立って、混乱するんですけど」 「な、何回かは人間と性交したこともあるんでふよ? でもあんまりいろんな人とするの、性に合わないっていうか……でも人間と契約するとすぐ相手が死んじゃうし、ひっく、普段は娼館から漏れてくる精気のおこぼれを吸って生きてきまひた……。人間って凄いですよね。動物と違って決まった発情期がないから、いつでも誰かしらが性交してるから、ひっく、飢え死にはしないで済んだんれふ……」 「君、ずっとそんな生活続けて行くつもりなんですか?」 「わたしも、そんなんじゃらめだって、おもってるんでふよ? だから今日は勇気をらして……」  そのとき、酔っぱらった頭で力説しようとするわたしの手を、レイモンドさんが大きな手でぎゅっと握った。 「シルキィ君、君、私と契約しませんか」 「ふぇ……?」 「私は訳あってとても強い性欲を抱えて生きているエルフです。それは一日に何度も処理しないと気が狂ってしまいそうになるほど強い。長い間、発狂と隣り合わせで生きてきて、私も限界を感じていた所だったんです。君が不特定多数の相手と関係を持つのが嫌で、それでも精気を吸わないと生きていけないと言うなら、私のようなエルフはうってつけだと思いませんか?」 「ふええ、そうかな? そうなのかも……」 「そうですよ! 私にいい、君にいい、これはチャンスではないですか!」  こんなふうに力説されると、そんな気がしてくる。頭がふわふわして、よく物が考えられない。なんだか、確かにおこぼれを探して街をさまようような生活に疲れ果てていて、わたしはつい、うなずいてしまった。 「わかりまひた、わたし、レイモンドひゃんと契約しまふ……」 「やったあ! なら善は急げです。どうやったら契約できますか?」  レイモンドさんは綺麗な顔を紅潮させて尋ねてくる。契約、遠い昔に習ったその手順を思い出して、わたしは心を決めた。 「さ、さきっぽを舐めさせてくだひゃい……」  目の前にはレイモンドさんの長い息子さんがある。つるりとした先端からぷくりと雫が出て、とても美味しそうな匂いがしていた。  わたしが舌先を触れさせると、ぴくりと震えて膨らむレイモンドさん自身。私がれろ、れろ、と舌で紋を描くと、妖しい桃色に光る紋がその先端に浮き上がる。 「これが契約の紋ですか?」 「これだけではまだ、契約にはなりまふぇん……」  おちんちんから舌を離して立ち上がると、私はベッドに膝をつき、尻尾を片手で掴んで持ち上げ、レイモンドさんにお尻を向けた。 「それでわたしの奥を突いて、最後までしたら、契約完了、れふ……」  酔いのせいで、羞恥心が麻痺して来ていた。レイモンドさんは私の煽情的なポーズにごくりと唾を飲み込み、目をギラギラさせている。桃色に光る紋のついた先端から透明な雫がつぅと床に垂れ、次の瞬間、レイモンドさんのそれはわたしのそこに突きこまれていた。 「あふぁああああ゛ああああ゛っっっ♡♡♡」 「そんなっ! そんなおぼこの町娘みたいな顔してっ♡♡ 君はなんていやらしい誘い方をするんですかっ♡♡ そんなふうにされたら私だって、私だって♡♡♡♡♡♡」 「んお゛おおっ♡ レイモンドひゃんっ♡ はげしっ、はげしすぎりゅううっ♡♡♡ そんなに激しくしなくても契約できまひゅううううっ♡♡♡♡♡♡  レイモンドさんの突き上げが凄すぎて、わたしはべちゃっとベッドに潰れてしまった。かまわずレイモンドさんはのしかかって抜き差しを続けてくる。体重をかけながら抜き差しされたそれはわたしの中のすごいところをごりゅごりゅと容赦なくえぐって、私は白目をむいてビクビクと痙攣した。 「らめっ♡ らめぇっ♡ レイモンドひゃん♡ のしかかってパンパンらめなのっ♡♡♡ ……キすぎりゅっ♡♡♡ ……キすぎちゃううううっ♡♡♡♡♡♡」  ビクビクビクッ♡ ガクガクッ♡ ビクビクビクッ♡♡♡  いっぱいに入れられた隙間から、ブシュっと何かを噴いてわたしはまた絶頂した。見えないけど、おへその下のつるっとしたところに、レイモンドさんの先っぽに浮かんだのと同じ紋が浮かんだと思う。とても熱い。 (契約……結んじゃった……男の人と……わたし……) 「シルキィ君、私はまだ済んでないですよ……」 「へぇっ!? あ、ひゃ、待って! まだ余韻が……ビクビクしてる最中なんれふ!!!! もう責めないれぇっっ♡♡♡♡ あひぃいい゛いいっ♡♡♡ じぬ♡♡♡ じぬぅ♡♡♡♡♡♡ ごわれりゅうううっ♡♡♡♡♡♡」 「サキュバスは壊れないって、言ったのは君でしょっ!! さあ、行きますよ、もう一回!!」 「んっほおおおおおおおおおおおおおっっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡」  色情狂を自称しているのは伊達ではなかったらしく、このあともわたしはしつこくしつこく穿り回されて中をいっぱいにされ、いつの間にか気を失っていた。  朝。目が覚めたら目の前にとてつもなく顔のいいエルフが眠っていて、とても混乱した。昨日のことを思い出そうとして、一気にはちゃめちゃな夜の記憶がよみがえってきて、わたしは頭から湯気が出そうになる。いつのまにかレイモンドさんは目を覚ましていたようで、そんなわたしを見つめていて。 「おはようございます。今日からよろしくおねがいしますね。シルキィ君」  慌ててシーツをめくった下のわたしのお腹にはしっかり桃色の淫紋が刻まれていて。同じく裸のレイモンドさんの先端にも同じ淫紋が存在していて。 「夢じゃなかった……」 「そうですとも」 「ああ~っ!!!!」  わたしは真っ赤な顔を両手で覆って過ちを嘆いた。
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