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7.はらぺこサキュバスと性欲の強い男エルフのトイレ休憩
「あの、すいません。わたし、おトイレ行きたくなりました……」
「おや、そうですか。二人ともちょっと止まってください」
戦闘のたびに水を飲んでいたせいか、常に緊張しているせいか、ものすごくおしっこ行きたくなってきた。言い出すのすごく恥ずかしいし迷惑かけて申し訳ないんだけど、おしっこ我慢しながらの戦闘はそれこそ大失敗を呼ぶので、意を決してレイモンドさんのマントを引っ張り申し出るわたし。先行していたリィナさんとドーソンさんが少し引き返して戻ってくる。
「しょうがないねぇ、まあ水いっぱい飲んでるからね。あたしたちも済ませておくかな」
「もうちょっと先に行ったら『便所横穴』が二つくらいあるはずだぞぉ」
「目的地はまだですが、小休憩ですね」
「ダンジョンにおトイレってあるんですか?」
便所横穴、と言っていたのでまさかとは思うけど聞いてみる。
「あるわけねぇだろ~。まあでも大体みんなこの部屋便所にするよなみたいな穴があんのよぉ。それを『便所横穴』って呼んでるんだわぁ」
「なるほど……」
今までおトイレ行きたくなるほど長居したことなかったからなぁ。少し歩いて曲がると行き止まりになっていて、両側に小さな穴が分岐していた。ここだ。
「二人組になってそれぞれ別の穴に行きます。一人が済ませている間にもう一人が周囲を警戒する形にしましょう。私はシルキィ君に使い方を教えるので二人はそちらの穴を使ってください」
「おっす、じゃあリィナと連れションとしゃれこみましょうかねぇ」
「絶対見るんじゃないよあんた」
わいわい言いながら二手に分かれる。穴に入ると、ツンとした臭いが鼻を突いた。みんなここをトイレに使うって言ってたもんね。しょうがないよね。
「そこが虫の巣になってますので近づきすぎないように気を付けて使ってくださいね。たまに泥食い蟲がいるので……」
「泥食い蟲がいるんですか!? 嫌なんですけど!!」
泥食い蟲はサキュバス界にもいるミミズみたいな生き物で、動物の糞便を食べて生きている。たまに弱った生き物の肛門に直接潜り込んでくることがあるので油断がならない。
「あまり時間をかけすぎなければ大丈夫なので、手早く済ませてください。私は後ろを向いてるので」
「うう……」
下着を下ろしてしゃがみ込む。しゃがんだ先に、いろんな虫がうぞうぞ動いてる溝が見えた。小さめのスライムみたいな生き物も巡回してる……気持ち悪いよう。
「あれ……なんか……」
「どうかしましたか?」
なんか、頼りなさすぎる状況とか、虫の気持ち悪さとか、後ろにレイモンドさんがいる気配とかでなかなか出てこない!! やだ、長居したくないのに~。
「なんか、ひっこんじゃって……うう~……」
「仕方ないですねぇ」
「え……ひゃっ!!」
レイモンドさんがしゃがみ込んでたわたしの太腿をがっしり抱えて、子供におしっこさせるみたいな体勢に抱え上げた!!?
「これで地面から遠くなるので、怖くないですよ。ではどうぞ」
「ではって言われても……ひぃん……」
大開脚でほらほらと揺すられておしっこを促される。は、恥ずかしいっっ!!
「は、恥ずかしいです、レイモンドさん……」
「なら早く済ませましょうね。それとももっと手伝ったほうがいいですか?」
「はうんっ……♡」
耳元でささやくレイモンドさんの声が急に雄の色を帯びて耳朶を叩いた。おなかの淫紋がぎゅんっぎゅんって疼いて、わたしは甘い声を出してしまう。それに……。
「れ、レイモンドさん、おしりに、すごく固いのが……あ、あたってます」
「当たり前でしょう。君のそんな恥ずかしい格好を見て興奮しない奴がいますか。ほら、早く、出しなさい」
「ひゃうぅっ!!」
ちょろっ……。ちょろろろろ……。
耳にキスされながら命令されて、わたしの股の間からおしっこが噴き出した。最初のが出てしまえば、その後は終わるまで出続けるだけだった。大きく足を拡げられて、おしっこをさせられる状況があまりにすごくて、頭がぽーっとなったまま、わたしはおしっこを出し続けた。
「全部出ました? では今度は私の……困ったな、この状態で排尿はできませんね。あまり時間をかけられないんですが」
パンパンに膨らんだズボンの前をわたしのおしりに擦り付けながら、レイモンドさんはわたしをゆすって雫を切る。地面に降ろしてもらって振り向くと、顔の横にちょうどレイモンドさんの股間があった。ひええ……膨らんでるにも程があるってくらい膨らんでるぅ……。
「シルキィ君」
「ひゃ、ひゃい!」
「口で大人しくさせてくれませんか?」
「……はい……♡」
窮屈そうな前を寛げると、どこにどうやって仕舞ってたの? って言うくらい長いのが勢いよくぶるんっ! って飛び出して来て、わたしの顔にびたんって当たった。
「ぷわっ……、な、長い、口に入りきらないかも……♡」
赤く充血した先端にわたしがつけた淫紋がぴかぴかと光っている。わたしがつけた淫紋。わたしの淫紋とこの淫紋がつながっている。急に愛しさを感じて、わたしはその先端にちゅ♡ とキスした。
「んも……♡」
この長さでは全部頬張るのは無理なので、先っぽだけ口に頬張って、はみ出た部分を両手で握って上下にしごく。
「はっ……シルキィ君……♡ その上目遣い、いけないっ……♡」
口と手の中でレイモンドさんのがびく♡ びく♡ って痙攣して、見上げると若草色の瞳が潤んで、形のいい唇が半分開いて白い歯が覗く。んっ……かっこいい……♡
丸くてつるつるした先端を舌でいじめて、残りをもみもみすると、わたしの淫紋も熱くなってびくびくと快感を伝えてくる。レイモンドさんの快感が契約の力で流れ込んでくる……。
「んっ♡ ふっ♡ ぢゅ♡ ちゅるっ♡♡ れろれろ♡」
気持ちがよくて、わたしは必死にこの愛しいかたまりを可愛がった。
「シルキィ君っ♡♡」
「んぐぅっ♡♡♡」
興奮したレイモンドさんが腰を突き出して来て、喉の奥にズンと先っぽが突き上げて来た、くるしっ……でも、ぼこぼこの血管が上顎をくすぐってきて、わたしはふん♡ ふん♡ と鼻を鳴らして涙を流す。おしっこを全部振り切って履いた下着が、恥ずかしい液でじわじわと濡れていくのを感じた。おしりから風邪引いちゃうかも♡
「っア、はあっ♡ シルキィ君っ♡ ンッくぅ……♡♡ はぁはぁ、あぁっ……♡♡♡」
「んんぅ~っ♡ んんっ♡ ん、くんっ……♡」
喉の奥に勢いよくぶちまけられた熱くてねばついた液体を、わたしは全て飲み下した。おなかの淫紋がバチバチと熱くなったあと、急激に冷めていく。これが男の人の快感。レイモンドさんの感覚……。
「ぷは……、これで、レイモンドさんも、おしっこ出ますか……?」
「はぁ、はぁ、はぁ……ありがとう。今度はシルキィ君が見守ってくれますか?」
足首まで濡れてしまったのを布で拭いて、レイモンドさんの排尿を済ますのを待ってから通路に戻ると当たり前だけどリィナさんとドーソンさんが待っていた。
「おっそい!」
「くっせぇ!」
「ごめんなさい」
「お待たせしました……」
今日はいつもより潜らないと許さないかんね! とリィナさんに言われて、レイモンドさんは首をすくめていた。本当にごめんなさい……。
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