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第98話 国王と安心
レイン……レイン!!
ああ……あの子は大丈夫だろうか!?
無事でいるのだろうか!!
私は光の出所に急いだが……光がだんだんと小さくなっていくのがわかる。
なら、レインは無事なのだろうか?
無事であってくれ!!
王子である以上に……大事な我が子よ!!
私の……大事な、大事な子供なのだから!!
あと少しで……離宮の最上階に向かうことが出来る!!
レインの安否を確かめられる!!
レイン……レイン!!
「レイン!!」
光が消えそうになっていたのだが、構わずに扉を開け放てば。
レインは、目を擦って……起きようとしていた。
「んー? ち、ちうえ?」
「ああ、レイン!!」
私はレインの無事が嬉しくなり、起きあがろうとしていた我が子に駆け寄って……抱き締めた。
苦しがるレインの声が聞こえたが、私は無事が嬉しくてさらに腕の力を込めてしまったよ!!
「父上! 痛い!!」
「お前が無事なのが嬉しいんだ!! 怪我はしてないか? 何があったんだ!?」
「え? ……綺麗な、光が……あって、あれ?」
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