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思い出せないようで、私もいい加減力をゆるめて周りを見たが。半分物置状態になっているこの場所は……古い道具の集まり場所でしかない。
だが、ところどころに……先ほど起きた光ほどではないが、小さな光がちらほらと見えた。
その光の粒に……どこか見覚えがあった気がした。
「……『貴女』達は」
思い出した。
粒が、だんだんと……小さなフェアリーの形に見えた時に、少しずつ、思い出せた。
ここを寝床にしていた、大事な……我が国にとって、欠かせない存在を。
『……忘れないで』
その一言は、淡い光のようだったが。
私だけではなく、レインにも聞こえていたようで……強く頷いていた。
「……誓います」
いにしえより存在していた、我が国の守護達よ。
何故、忘れていたか。
何故、あのような光を放ったのか。
レインは無事だったが……何かを託されたのか。
粒は消えて……窓を通じて、外へと出て行ってしまった。
居場所を変えるのだろうか?
私達王族の目に、無闇に写らぬように。
そう思うことしか、出来なかったが。
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