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一瞬、道を違えようとしたが。
これからも、私達は旅を続けていく。
様々な出会いも別れもあるだろう。
そして……世界樹へ、聖樹石を送り……世界の均衡を整える手伝いをするのだ。
場所によっては、簡単だったり困難も多いが。
目的を間違えてはいけない。今回のように……私が踏み間違える事も、この先あるだろう。
しかし……ひとりではないのだ。
(トビトにフータがいる!!)
次は、どの国とどの土地か。
宿屋に戻ると同時に……例の宝玉を部屋の真ん中に置き。
私達は……出てきた世界樹の意識体に訊ねた。
「次は、どこなの?」
高鳴る気持ちが落ち着かず……私は聞いてしまう。
何故なら、天神である時とは違い……この世界での私達は、『生きている事』を満喫出来るのだから。
『ふふ。お願いしますね、次はー』
次は、どんな場所にあるのか……私は、人間で言うところの『わくわく』した気持ちが止まらなかった。
旅は……どこまで続くか予想できなかったが。
終わりがいつかあるとしても……私はその使命を全うするまで、突き進んで行くのだ。
【終】
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