タビのはじまり

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その後もどうしようかあれこれと悩んだが、結局1番面倒くさい方法に辿り着いてしまった。 そう、アルディー家に、サイリーナに。 この教科書を届けようではないか。 そして、恩着せがましく何か礼でも貰おう。 そうだ、そうしよう。 どうせ行く先もない。 そうと決めたら、早速行動だ。 私は勢いをつけ、岩からひょいっと立ち上がった。 そして、ビビッドピンクの編み上げブーツの紐をきつく縛りなおし、気合を入れる。 「さて、行きますか」 重いバックパックを背負い、私は隣町へと歩きはじめた。
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