転校生の女の子。

1/1
前へ
/13ページ
次へ

転校生の女の子。

「はーい席につけー」 教師の鶴の一声で、嘘のように静まり返る教室。 いや、最初からそうしろよ。 俺は苦笑する。 「今日は転校生がいるぞ〜」 とたんに、またざわざわし始める。 別に、興味ねえよ。転校生なんか。 ガラっと戸があく。 入ってきたのは、ショートカットの女だった。 「朝野創(あさのそう)今日からよろしくお願いします。」 そういうと、あざとい笑顔をふりまいた。 にしても、男みたいな名前だな。 ――俺と同じで。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加