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ドンガラガッシャンガンガラガン~!
あまりにも大きな音に、汐里たち三人はビクッとして動きを止めた。
山村が恐る恐る事務所を覗いてみると、岡野がひっくり返っているではないか。
「店長!?どうしたんですかっ」
どうやら岡野はふらふらとよろめき、事務所の椅子に足を引っかけて転び、その反動で近くにあったスチール棚にぶち当たったらしい。
棚がぐらりと揺れたかと思うと、載せてあったモノはすべてその瞬間に下へと落ちたというのが事の真相のようだ。
近くに置いてあったバケツも遠くへ転がってしまっている。
山村の呼びかけに目を覚ました岡野ではあったが、汐里の顔を見て一瞬微笑んだように見えて再び気を失ってしまった。
「よっぽどショックだったのね~、店長」
「ええっ、そんな!」
「一番うるさかったのは店長だったわね」
岡野の頬をピタピタしながら、三人は心配そうに見つめていた。
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