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目を見開く彼。恥ずかしくなってまた顔を逸らした。
「………言ったことは本当だよ。君がこの桜の下にいたらきっと綺麗なんだろうなって。」
その言葉に顔を上げると彼は顔を赤くして累から目線を逸らした。
「……また変なこと言った。てか自己紹介まだだったよな」
「あっ…うん」
「俺、白川亮太。見ての通り今日からピカピカの新入生」
彼──白川 亮太の自己紹介を累は笑った。
「あはは……っピカピカの新入生って小学生が言いそう」
「笑ったなー?高校生がこんな感じで言ったっていいじゃん」
「んふふ…まあね。私自己紹介まだだったね。小夜川 累です。白川くんと同じピカピカの新入生だよ」
「累って言うのか!よろしく!てかそれ俺のセリフ」
「真似してみた」
二人の間に笑いが溢れる。
これが、彼との出会いで接点を持つきっかけになった。
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