junction

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その地区では底辺高校の三階の教室に彼は居た。 机に突っ伏している。 教室には夕日が差し込み、驚くほど綺麗な絵面を構成している。 彼はその夕日が当たらない中央に位置する席に座り、その頭を組んだ両腕に埋めてピクリとも動かない。 時間は16時、外からは活き活きとした声が響いている。 今はもう少なくなって来た、黒い詰め襟の学生服に包まれた彼はひたすらに何かを考えていた。 頭はぼさぼさの中程度の長さ、体格はやや大き目だが目立つほどではない。 その中途半端な大きさの背中からは負のオーラが可視化されたようにゆらゆらと辺りの景色を歪めていた。
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