最後の

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病院にいても何も出来ない私たちは、一旦帰ることにした。 墓地は家から2時間と遠く、運ばれた病院もナビを頼りに行かなければ分からない場所だった。 当然、帰りもナビを自宅に設定した。 ナビが案内を始める。 私たちもナビ通りに車を進める。 「……あれ?家ってこっち方面やっけ?」 「ナビがそう言うんやから、そうなんやない?」 「なーんかグルグルしとるような。」 そう疑問に思いながらもナビに従っていたのだけれど。 「ん?さっきもここ通らんかった?」 「そう……よな。」 ナビが壊れているはずはない。 今まで普通だったのだから。 .
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