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一階サービスカウンターの前で彼女は待ちくたびれていた。 もはや一刻の猶予もない。愛美はここにいないかもしれないのだ。連れ去られた可能性もある。 その時、彼女はフロアがキュッキュッと鳴る音を聞いた。 振り返った彼女に「お母さん!」と声がかかった。
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