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 驚いて顔をあげる母に向かって私は声をかけた。「私が愛美よ、お母さん」  母はきょとんとしている。 「この子は真綾(まあや)。私の娘で、お母さんの孫よ」 「……そうだったわね」母の目にしっかりと光がともった。 「さあ、帰るわよ、お母さん」  私はサービスカウンターの店員にいつものように頭を下げ、礼を言った。
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